弁護士の「営業」とは
- #外国人労務
市ヶ谷の外国人労務特化型弁護士、片岡邦弘です。
早いもので当事務所を開設してから4ヶ月が経とうとしています。
独立を決めたとき
「なぜこんな時期に独立するの?」
と周囲の人に何度も聞かれました。
その都度僕は
「このような時期だからチャンスだと思っている」
とお答えしてきました。
新型コロナウイルスという誰も経験したことのない脅威がある時期だからこそ、
みんな同じスタートラインから競争できる、と思っていたからです。
今朝も次男を保育園に送ってから事務所に出所しました。
以前の職場は朝が早かったので一日子どもと一言も話をしない日も珍しくありませんでした。
これだけでも独立してよかったな、と思うところです。
弁護士の「営業」とは
弁護士が独立を考えた時に一番心配するのは
「どうやってクライアントを獲得するのか」
ということだと思います。
僕も弁護士になって13年も経つと、若手の弁護士から相談されるケースもよくあります。
自分なりに考えて実践してきたことについて今日は書いてみたいと思います。
あくまで私の個人的な見解ですので、その旨ご理解ください。
クライアントが弁護士を選ぶ視点とは
クライアントが弁護士を選ぶポイントは専門性と人間性の二点にあると思っています。
① 専門性
その分野に詳しいかどうか
② 人間性
その弁護士が信頼できそうかどうか
自分の問題の分野に詳しい弁護士に頼みたい
と考えるのは当然のことですが、
弁護士が「その分野に詳しい」という判断をすることは必ずしも容易ではありません。
それをよくわかっている方は、僕のような弁護士に
「○○の分野に詳しい弁護士を紹介してほしい」
というご依頼をいただくことが多いのです。
ただ、誤解を恐れずにいうと、
基本的な能力が備わっている弁護士であれば、大抵の分野は時間と労力さえかければ解決できます。
一つ一つの仕事をしっかりやる基礎さえあれば、それを応用し、
調査をしっかりすることで大抵のことについては回答を導けます。
これは②の信頼できる弁護士かどうか
という人間性そのものと言っていいかもしれません。
とはいえ、その分野に詳しい人と話すと、
「自分が取り扱ったことのある類似の実例」
についての話をしてもらえます。
また、当然得意分野がある弁護士は実績も豊富なので
色々な引き出しを持っていますし、レスポンスも早いことが多いです。
私の場合、以前初めてお会いした監理団体の事務局長に、
「技能実習の共通言語で話ができる」
ということにとても驚かれたことがあります。
送出機関、監理団体、実習実施者、「機構」等の言葉は
おそらく多くの弁護士にとっては馴染みがないからでしょう。
この分野の経験がない弁護士に相談すると、以下のようなデメリットが想定されます。
✓技能実習生制度の仕組みから説明しなければならない
✓調査に時間がかかるといわれタイムリーな回答が来ない
それで、良い回答がくればいいのですが、
実際には行政が出している「運用要領」に書いてあること以上の回答は来ない
ということは容易に想像できるところです。
僕もこの分野の仕事を始めたとき、どこにも参考になるものがないことが多々あり、とても苦労したことを覚えています。
今も日々未知のご相談が飛んできますので、日々勉強です。
とはいえ、専門分野に詳しくても、結局は
「この弁護士は信用できそうそうだ」
と思っていただけなければクライアントから選んで頂くことは難しいでしょう。
このことは独立以前も意識していましたが、
独立後はより一層気をつけるようになりました。
小さいことから大きいところまで一つ一つの積み重ねが今を作っている
と思っています。
最近僕が意識していること
特に、最近僕は
自分で担当するよりも他の弁護士や専門家に頼んだ方がいい
という判断をした時はどんどん他の方にクライアントを紹介することにしています。
その方がクライアントの問題解決に間違いなく役に立ちますし、
僕自身にとってもクライアントに喜んでいただけて嬉しい。
僕自身が信用出来ると思っている方々にしかお願いできませんし、
だからこそしっかりとした対応をしていただけていると思っています。
自分にできることは少ないかもしれませんが
色々な方のご協力を得て今の僕が成り立っている
そのことにいつも感謝する日々です。
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